お腹の施術は、まず重さをかけないように表面に軽く指を当て、どこが固いのかを想像しながら圧していきます。
(図)
図のように食べた物が通っていく道順の通りに施術していきます。
内臓の中でも胃や腸は消化・吸収する役割を持った筋肉みたいなものだとイメージしてください。
筋肉は力を入れると固く、抜けば柔らかくなりますよね。固くなったままになるときちんと動かなくなるのです。なぜ固くなるのかというと筋肉は使いすぎても使わな過ぎても固くなってしますのです。そのような状態の筋肉は血行が悪くなっているのです。
施術していくと違和感があるところが分かってきます。健康な人のお腹はどこを圧しても柔らかく特別な手触りはありません。明らかに手触りが違うところを見つけた場合もいきなり圧していくことはありません。そのような時は指先に目がついている感覚になるのですが特に固いと感じる箇所で静かに指を止めてそのまま圧さずにいると中の固いところがより見えてきます。
胃痛の場合は胃の固くなっている箇所、ガスがたまって仕方がない場合は上行結腸、お通じがあるけれどすっきりしない場合は下行結腸など症状に合わせて固いところを施術していきます。
全体を柔らかくしていくと特に気になる箇所が分かってきます。固い、冷えを感じる、脈がきちんと打っていないなど違和感にしてもさまざまです。
脈と言いましたが具合が悪いところは遠くで微かにきこえるように感じます。柔らかくなってくると強く感じてきます。しかし脈が強ければ良いのかというとそんなことはありません。強くても焦ったように感じる脈もありますが、脈の強さではなく落ち着いた脈になってくるのが肝心です。
お腹の具合が悪いと精神的にも響きますよね。不安感があるときは脈も落ち着かないものなのです。柔らかくなってくるとゴロゴロやキューとか音がして動き始めます。
今まで固かったために動けなかっただけなのです。動き始めると胃腸の機能も回復してくるのです。
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