不眠

眠れないと睡眠薬や安定剤が処方されます。確かに眠れるのですが途中で目が覚めてしまうととても辛いですし、朝起きた時ぼんやりしてしまいます。また、お薬そのものが何となく恐いと思うこともありますよね。ずっと飲んでいたら体に悪いのではと感じている方も多いですよね。その通りです。それは不自然な眠りなのです。でもあわててお薬をやめないでください。体は環境の激変を嫌いますからお医者さんの処方通り飲んでいてください。具合が良くなればお医者さんがお薬を減らしてくれますから安心してください。

さて、眠るためには体力が必要だとご存知ですか。夜眠っているときは体温も下がりますし、呼吸も心拍数も少ないです。見た目は何もしてないように思いますよね。ところが眠っている間に体の中では修復するという仕事で大忙しなのです。修復にはすごいエネルギーが必要です。そのエネルギーとは血液の流れそのものなのです。体を修復する材料はすべて血液によって運ばれます。血液の流れが悪いと夜の間に修復が間に合いません。そのため朝起きた時がいちばん疲れているのです。

また、手や足が冷たいと眠れませんよね。それも辛いものですが、実はそんな時は脳にも血がいっていないのです。

頭寒足熱という言葉がありますよね。健康のために足を温めましょう。頭は冷やしましょう。というイメージがありますよね。でも、私は解釈が違います。この言葉は全身の血行が良ければ末端まで血が充分にいっているので手も足も温かく脳が必要としている大量の血液も足りているので頭もすっきり冴えている。そんな健康的な状態をあらわしているのだと思っています。

全身の血行、特に脳の血行が悪ければ眠れません。イライラしていて寝返りばかりしているのも脳に血がきていない証拠です。

不眠もまず背中を柔らかくします。すると呼吸が楽になりホッとします。それから肩と首を柔らかくすると頭に血がどんどん行くようになります。頭にきちんと血が行くようになると脳の緊張が取れるので昼間起きているときは頭がすっきりしていて夜寝るときはのびのびと眠れるようになるのです。